自然の摂理に則った農業

無肥料栽培というと聞こえは良いです。
化学肥料を始めとした肥料を使わずに栽培しているのですから、身体に良いというイメージをまず持つでしょう。
しかし、同時にそんなことが本当に可能なのか?といぶかる人もいます。
肥料を与えずに食物として育つのだろうか、と。

疑問に思う気持ちは判りますが、次のように考えることもできます。
とある農業組合でリーフレットを作成されたものでの意見なのですが、無肥料栽培こそ自然の摂理に則った栽培方法なのだとか。
本当の自然とは、人の手が加えられていない自生による自然です。
肥料はもちろんのこと、栽培も保存の努力も加えられていません。
そんな真の自然とは厳しいものでもあり、豊かに育つこともあれば絶えてしまうこともあります。
しかし、それは長い目で見ると自然の循環の中の一部に過ぎないというのです。

そこへ、例え栽培を促すためとはいえ肥料を与えてしまうと、人の手が加わることによって自然に有るべき循環が壊れてしまうのだとか。
そのため、無肥料栽培こそが自然の循環をなるべく保つ栽培方法なのですね。

「なるべく」と表現したのには理由があります。
そもそも人の手を加えないということは、農業としても栽培しないということ。
農業としないということは、食物が自生するのを待ち、しかし収穫さえしないということが自然の循環を壊さないことになるのですが・・・とはいえ食物を確実に得るためには農業は止めるわけにはいかないので、結局は人の手が少なからず入るのですね。
無肥料栽培さえしなければ自然の摂理に則っている、というわけでもないのです。

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